介護福祉士国家試験 過去問解説 第38回 問題48

第38回

第だい38回かい 問題もんだい48(Aパート 生活支援技術せいかつしえんぎじゅつ)

テーマは「ベッド上じょうでの陰部洗浄いんぶせんじょう」です。
陰部いんぶをきれいにすることは、病気びょうきを防ふせぐために大切たいせつです。
でも、体からだのとてもプライベートな場所ばしょなので、気持きもちへの気きづかいも必要ひつようです。
どんなことに気きをつけたらいいか、一緒いっしょに考かんがえてみましょう。

問題もんだい

ベッド上じょうで行おこなう陰部洗浄いんぶせんじょうに関かんする次の記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1 滅菌手袋めっきんてぶくろを使用しようして行おこなう。
2 上半身じょうはんしんはベッドの手前端てまえはしに移動いどうする。
3 バスタオルで両下肢りょうかしを包つつむ。
4 洗浄せんじょうする時ときは,43℃のお湯ゆを用もちいる。
5 終了後しゅうりょうごは,蒸むしタオルで水分すいぶんを拭ふき取とる。

ことばの説明せつめい

『手前てまえ』
自分じぶんに近ちかいほうのことです。

『用もちいる』
「使つかう」という意味いみです。

『拭ふき取とる』
布ぬのなどで拭ふいて、水みずやよごれをなくすことです。

正解せいかい
3バスタオルで両下肢りょうかしを包つつむ。
やさしい解説かいせつ

「陰部洗浄いんぶせんじょう」は、お湯ゆを使つかって、陰部いんぶ(おしっこやうんちが出でるところのまわり)を洗あらうことです。
寝ねたままの人ひとにも、ベッドの上うえで行おこなうことができます。

「両下肢りょうかし」は、両方りょうほうの足あしのことです。
陰部洗浄いんぶせんじょうのときは、下したに着きているものをぬぎます。
そのままだと、足あしが寒さむくなります。
また、はずかしい気持きもちにもなります。

だから、バスタオルで両方りょうほうの足あしを包つつみます。
体からだが冷ひえないようにして、見みえるところもできるだけ少すくなくします。
選択肢せんたくし3が正ただしい答えです。

ほかの選択肢せんたくしは,なぜ違ちがう?
1滅菌手袋めっきんてぶくろを使用しようして行おこなう。

「滅菌手袋めっきんてぶくろ」は、菌きんがまったくない手袋てぶくろです。
手術しゅじゅつなど、特別とくべつなときに使つかいます。
陰部洗浄いんぶせんじょうでは、ふつうの使つかい捨すての手袋てぶくろを使つかいます。
だから、違ちがいます。

2上半身じょうはんしんはベッドの手前端てまえはしに移動いどうする。

陰部洗浄いんぶせんじょうで洗あらうのは、腰こしのあたりです。
上半身じょうはんしんだけをベッドの端はしに動うごかしても、洗あらいやすくはなりません。
体からだが斜ななめになって、落おちる危険きけんもあります。
だから、違ちがいます。

4洗浄せんじょうする時ときは,43℃のお湯ゆを用もちいる。

陰部いんぶの皮膚ひふは、とてもうすくて弱よわいです。
43℃のお湯ゆは、熱あつすぎます。
人ひとの体温たいおんより少すこし高たかいくらい(38〜40℃くらい)のお湯ゆを使つかいます。
だから、違ちがいます。

5終了後しゅうりょうごは,蒸むしタオルで水分すいぶんを拭ふき取とる。

「蒸むしタオル」は、お湯ゆでぬらした温あたたかいタオルです。
ぬれたタオルでは、水分すいぶんを取とることができません。
洗あらったあとは、乾かわいたタオルで、やさしく押おさえるように拭ふきます。
だから、違ちがいます。

おぼえるポイント

■陰部いんぶは、おしっこやうんちでよごれやすい場所ばしょです。
きれいにしないと、皮膚ひふの病気びょうきや、おしっこの道みちの病気びょうき(尿路感染症にょうろかんせんしょう)になることがあります。

■お湯ゆの温あたたかさは、使つかう前まえに必かならず確たしかめます。
介護かいごする人ひとの手首てくびの内側うちがわにかけて確たしかめ、そのあと本人ほんにんにも聞ききます。

■プライベートな場所ばしょのケアでは、カーテンを閉しめたり、タオルをかけたりします。
見みえるところをできるだけ少すくなくして、本人ほんにんの気持きもちを大切たいせつにします。

※この記事は公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 社会福祉ふくし振興しんこう・試験しけんセンターが公開こうかいしている過去問かこもんをもとに作成さくせいしています。

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