介護福祉士国家試験 過去問解説 第38回 問題49

第38回

第だい38回かい 問題もんだい49(Aパート 生活支援技術せいかつしえんぎじゅつ)

テーマは「腹部ふくぶの清拭せいしきの方向ほうこう」です。
お風呂ふろに入はいれないときは、タオルで体からだを拭ふいてきれいにします。
拭ふく場所ばしょによって、拭ふき方かたにも決きまりがあります。
おなかは、どのように拭ふけばいいのでしょうか。
一緒いっしょに考かんがえてみましょう。

問題もんだい

腹部ふくぶの清拭せいしきの方法ほうほうを図ずに示しめす。矢印やじるしは拭ふく方向ほうこうを表あらわしている。

次のうち,基本的きほんてきな清拭せいしきの方法ほうほうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

※試験しけんでは、選択肢せんたくし1〜5は図ずです。
ここでは、公式こうしきの読よみ上あげ用ようの文ぶんで、図ずの内容ないようを示しめします。

1 腹はらの上部じょうぶ右側みぎがわから腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ下したに、そのあとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ下したに、そのあとは腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ下した、そのあとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ下したに拭ふく。
2 腹はらの上部じょうぶ真まん中なか、から、時計回とけいまわりの円えんを描えがくように、へその上うえから恥骨部ちこつぶに、そのあとはへその上うえに、そのあとは恥骨部ちこつぶにと、拭ふく。
3 腹はらの上部じょうぶ右側みぎがわから恥骨部ちこつぶに向むけて左ひだり斜ななめ下したに、その後あとは腹はらの上部じょうぶ左ひだり斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの下部かぶ左ひだり斜ななめ下したに、その後あとは腹はらの上部じょうぶ左ひだり斜ななめ上うえに拭ふく。
4 腹はらの上部じょうぶ真まん中なかから、反時計回はんとけいまわりの円えんを描えがくように、へその上うえから恥骨部ちこつぶに、その後あとはへその上うえに、その後あとは恥骨部ちこつぶにと、拭ふく。
5 腹はらの下部かぶ左側ひだりがわから腹はらの右側みぎがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの左ひだり斜ななめ上うえに拭ふく。

ことばの説明せつめい

『示しめす』
見みせて、わかるようにすることです。

『矢印やじるし』
「→」のような、向むきを表あらわすしるしです。

『基本的きほんてきな』
いちばんもとになる、ふつうの、という意味いみです。

『斜ななめ』
まっすぐではなく、かたむいている向むきのことです。

正解せいかい
2腹はらの上部じょうぶ真まん中なか、から、時計回とけいまわりの円えんを描えがくように、へその上うえから恥骨部ちこつぶに、そのあとはへその上うえに、そのあとは恥骨部ちこつぶにと、拭ふく。
やさしい解説かいせつ

「清拭せいしき」は、タオルで体からだを拭ふいて、きれいにすることです。
「腹部ふくぶ」は、おなかのことです。

おなかの中なかには、大腸だいちょうがあります。
大腸だいちょうの中なかでは、うんちが決きまった向むきに進すすみます。
前まえから見みると、時計回とけいまわりの向むきです。

だから、おなかは大腸だいちょうの向むきに合あわせて、時計回とけいまわりに円えんを描えがくように拭ふきます。
ひらがなの「の」を書かくように拭ふく、とおぼえましょう。
腸ちょうの動うごきを助たすけて、うんちが出でやすくなります。
選択肢せんたくし2が正ただしい答えです。

ほかの選択肢せんたくしは,なぜ違ちがう?
1腹はらの上部じょうぶ右側みぎがわから腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ下したに、そのあとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ下したに、そのあとは腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ下した、そのあとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ下したに拭ふく。

おなかの上うえから下したへ、左右さゆうにジグザグに拭ふく方法ほうほうです。
大腸だいちょうの向むきに合あわないので、違ちがいます。

3腹はらの上部じょうぶ右側みぎがわから恥骨部ちこつぶに向むけて左ひだり斜ななめ下したに、その後あとは腹はらの上部じょうぶ左ひだり斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの下部かぶ左ひだり斜ななめ下したに、その後あとは腹はらの上部じょうぶ左ひだり斜ななめ上うえに拭ふく。

おなかの右みぎから左ひだりへ、上下じょうげにジグザグに拭ふく方法ほうほうです。
これも大腸だいちょうの向むきに合あわないので、違ちがいます。

4腹はらの上部じょうぶ真まん中なかから、反時計回はんとけいまわりの円えんを描えがくように、へその上うえから恥骨部ちこつぶに、その後あとはへその上うえに、その後あとは恥骨部ちこつぶにと、拭ふく。

円えんを描えがくところは選択肢せんたくし2と同おなじですが、回まわる向むきが反対はんたいです。
大腸だいちょうの向むきと反対はんたいに拭ふくことになります。
だから、違ちがいます。

5腹はらの下部かぶ左側ひだりがわから腹はらの右側みぎがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの左側ひだりがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの右側みぎがわ斜ななめ上うえに、その後あとは腹はらの左ひだり斜ななめ上うえに拭ふく。

おなかの下したから上うえへ、左右さゆうにジグザグに拭ふく方法ほうほうです。
大腸だいちょうの向むきに合あわないので、違ちがいます。

おぼえるポイント

■清拭せいしきでは、体からだの場所ばしょによって拭ふく向むきが決きまっています。

『おなか(腹部ふくぶ)』
「の」の字じを書かくように、時計回とけいまわりに拭ふきます。

『手てや足あし』
体からだのはしのほうから、体からだの中心ちゅうしんに向むかって拭ふきます。
血液けつえきが心臓しんぞうにもどる流ながれを助たすけます。

■清拭せいしきの前まえには、部屋へやを暖あたたかくします。
拭ふいていないところはタオルでおおって、体からだが冷ひえないようにします。

※この記事は公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 社会福祉ふくし振興しんこう・試験しけんセンターが公開こうかいしている過去問かこもんをもとに作成さくせいしています。

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