第38回 問題41(Aパート 生活支援技術)
テーマは,「身じたく」という行為を,国際生活機能分類(ICF)という考え方で見てみることです。
1つの行動にも,いろいろな目的や見え方がありますね。
身じたくの目的に関する次の記述のうち,国際生活機能分類(ICF)における「心身機能・身体構造」の観点が考えられるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 体温を調整する。
2 身体を清潔に保つ。
3 セルフケアを行う。
4 自分を表現する。
5 周囲との人間関係を調整する。
『観点』
物事を見るときに,どこに注目するかという立場のことです。
『周囲』
自分のまわりにいる人や,まわりの環境のことです。
『表現する』
自分の考えや気持ちを,言葉や行動で外に出すことです。
『清潔』
汚れがなく,きれいな状態のことです。
国際生活機能分類(ICF)は,人の生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」という3つの視点から見る考え方です。
この3つのほかに,健康状態や,環境因子・個人因子という背景因子も合わせて,ICFは全部で6つの要素から成り立っています。
「心身機能・身体構造」とは,体の中の働きや,体のつくりそのものを指します。
体温を調整する働きは,体の中で行われている機能なので,「心身機能・身体構造」の観点にあてはまります。
だから,選択肢1が正解です。
身体を清潔に保つことは,体を洗うなどの行動にあたるため,「活動」の観点にあてはまります。
だから,違います。
セルフケアを行うことも,自分で行動することなので,「活動」の観点にあてはまります。
だから,違います。
自分を表現することは,社会の中でどうかかわるかということなので,「参加」の観点にあてはまります。
だから,違います。
周囲との人間関係を調整することも,社会の中でのかかわり方なので,「参加」の観点にあてはまります。
だから,違います。
■ 国際生活機能分類(ICF)は,病気や障害だけでなく,できないことも,できることも含めて,その人の全体像を,次の6つの要素で見る考え方です。
『健康状態』
病気やけがなど,その人の体や心の状態のことです。
『心身機能・身体構造』(生活機能の視点)
体の中の働きや,体のつくりそのもののことです。
『活動』(生活機能の視点)
自分で行う日常の動作のことです。
『参加』(生活機能の視点)
社会や人とのかかわりの中で果たす役割のことです。
『環境因子』(背景因子)
住まいや人間関係など,その人を取り巻くまわりの環境のことです。
『個人因子』(背景因子)
年齢や性格など,その人自身がもつ要因のことです。
■ このうち「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つが,人の生活機能を見る視点です。
■ 健康状態と背景因子(環境因子・個人因子)も,生活機能に影響します。
※この記事は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公開している過去問をもとに作成しています。

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