このシリーズでは、介護福祉士国家試験の過去問を1問ずつ、やさしい日本語で解説しています。
今日は第38回の問題14です。
テーマは「令和4年国民生活基礎調査からみる高齢者のくらし」です。日本では,高齢者だけで暮らす世帯や,高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が増えています。今の日本の高齢者のくらしについて,一緒に見ていきましょう。
Aパート
科目:社会の理解
【問題14】
次の記述のうち,「令和4(2022)年国民生活基礎調査」(厚生労働省)における,高齢者に関する調査結果として,適切なものを1つ選びなさい。
1 65歳以上の者のいる世帯の世帯構造で最も多いのは,親と未婚の子のみの世帯である。
2 高齢者世帯は5割以上を占めている。
3 要介護者等と同居の主な介護者の年齢の組合せでは,65歳以上同士が約6割を占めている。
4 介護が必要となった理由の第1位は,骨折・転倒である。
5 1世帯当たりの平均所得金額では,高齢者世帯では600万円を超えている。
『世帯』
一緒に住んで,生活をしている人たちのグループのことです。
『未婚』
まだ結婚していないことです。
『同居』
同じ家に一緒に住んでいることです。
『組合せ』
2つ以上のものを合わせることです。
『所得』
働いたりして得るお金のことです。
要介護者等と同居の主な介護者の年齢の組合せでは,65歳以上同士が約6割を占めている。
この問題は,「令和4年国民生活基礎調査」という,厚生労働省が行った調査の結果について聞いています。
この調査では,介護を必要とする人(要介護者等)と,一緒に住みながら介護をしている家族(同居の主な介護者)の年齢を調べました。その結果,介護をする人もされる人も65歳以上という組合せが,約6割(60パーセントくらい)もありました。
これは「老老介護」と呼ばれる状態です。高齢者が高齢者を介護する,大変な状況が増えていることを表しています。だから,選択肢3が正しい答えです。
65歳以上の者のいる世帯の世帯構造で最も多いのは,親と未婚の子のみの世帯である。
実際には,「親と未婚の子のみの世帯」ではなく,「夫婦のみの世帯」と「単独世帯(一人暮らし)」が,どちらも約3割で一番多くなっています。
高齢者世帯は5割以上を占めている。
高齢者世帯(65歳以上の人だけの世帯)は,全体の約3割です。5割(50パーセント)には届いていません。
介護が必要となった理由の第1位は,骨折・転倒である。
介護が必要になった理由の第1位は「認知症」です。骨折・転倒は第3位です。
1世帯当たりの平均所得金額では,高齢者世帯では600万円を超えている。
高齢者世帯の1世帯当たりの平均所得金額は,600万円よりずっと少なく,300万円くらいです。
・高齢者世帯の割合は,全体の約3割です。
・65歳以上の者のいる世帯で一番多いのは,「夫婦のみの世帯」と「単独世帯」です。
・介護が必要になった理由の1位は「認知症」です。
・介護する人もされる人も高齢者という「老老介護」は,約6割です。
・高齢者世帯の平均所得金額は,600万円よりずっと少ないです。
次は問題15を紹介します。楽しみにしていてください。
※この記事は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公開している過去問をもとに作成しています。

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