第38回 問題28(Aパート 人間関係とコミュニケーション)
テーマは「支持的スーパービジョン」です。仕事で失敗して落ち込んでいる後輩に,上司としてどう関わればよいか,一緒に考えていきましょう。
入社して3か月のA介護福祉職は,初めて夜勤を経験したとき,排泄チェック表の記入でミスをしてしまった。起床介助で忙しい時間に記入したために,記載箇所を間違えてしまった。A介護福祉職は自身のミスを受け入れられず,落ち込んでいる。
次の記述のうち,A介護福祉職に対する支持的スーパービジョンとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 同僚と一緒に排泄チェック表を確認する。
2 施設長から再発防止に向けた対応を指示する。
3 上司がA介護福祉職の気持ちの理解に努めつつ,状況を確認する。
4 看護師が利用者のその後の状況を確認する。
5 業務マニュアルを見直して,上司が必要な修正を行う。
『自身』
自分自身のことです。
『受け入れる』
そうだと認めて,受け止めることです。
『見直す』
もう一度,確かめたり考え直したりすることです。
『修正』
間違っているところを,正しく直すことです。
上司がA介護福祉職の気持ちの理解に努めつつ,状況を確認する。
A介護福祉職は,はじめての夜勤でミスをしてしまい,自分を責めて落ち込んでいます。「スーパービジョン」とは,経験のある職員が,後輩の職員を支えることです。その中でも「支持的スーパービジョン」は,まず気持ちに寄り添って,つらさをやわらげることを目的としています。ミスを責めるのではなく,上司がA介護福祉職の気持ちを理解しようとしながら,状況を確認することが,心の支えになります。だから,選択肢3が正しい答えです。
同僚と一緒に排泄チェック表を確認する。
チェック表を確認することは,やり方を教える「教育的」なかかわりに近く,落ち込んでいるA介護福祉職の気持ちを支える支持的スーパービジョンとしては,もっとも適切とはいえません。
施設長から再発防止に向けた対応を指示する。
施設長が対応を指示することは,しくみを管理する「管理的」なかかわりです。A介護福祉職の気持ちを支えることにはつながりません。
看護師が利用者のその後の状況を確認する。
利用者の体調を確認することは大切ですが,A介護福祉職の気持ちを支える支持的スーパービジョンとは別の話です。
業務マニュアルを見直して,上司が必要な修正を行う。
マニュアルを見直すことは,しくみを整える「管理的」なかかわりです。A介護福祉職の気持ちを支えることには直接つながりません。
■ スーパービジョンには,「支持的」(気持ちを支える),「教育的」(やり方を教える),「管理的」(しくみを整える)という3つの働きがあります。
■ ミスをした職員に最初に必要なのは,まず気持ちを受け止めてもらうことです。
※この記事は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公開している過去問をもとに作成しています。

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