介護福祉士国家試験 過去問解説 第38回 問題37

第38回

第38回 問題37(Aパート 生活支援技術)
テーマは,体からだの動うごきに特徴とくちょうのある病気びょうきの人ひとの,住すまいの工夫くふうです。
安全あんぜんに歩あるけるようにするには,どんな環境かんきょうがよいのでしょうか。

問題もんだい

パーキンソン病びょう(Parkinson disease)の人ひとの住すまいに関かんする次の記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1 玄関げんかんの段差だんさには,スロープを設置せっちする。
2 廊下ろうかの床ゆかには,歩幅ほはばに合あわせて目印めじるしをつける。
3 リビングの床ゆかには,大おおきさの違ちがうカーペットを重かさねて敷しく。
4 移動空間いどうくうかんが狭せまくなるように,家具かぐを配置はいちする。
5 リビングは1階かい,浴室よくしつは2階かいにして,階段かいだんで行いき来きする。

ことばの説明せつめい

『段差だんさ』
床ゆかや地面じめんの高たかさが変かわっているところです。

『住すまい』
人ひとが生活せいかつしている家いえや部屋へやのことです。

『配置はいち』
物ものを,どこに置おくかを決きめることです。

『目印めじるし』
場所ばしょや方向ほうこうがわかるように,つけるしるしのことです。

正解せいかい
2廊下ろうかの床ゆかには,歩幅ほはばに合あわせて目印めじるしをつける。
やさしい解説かいせつ

パーキンソン病びょうは,体からだの動うごきに関係かんけいする病気びょうきです。
歩あるくときに,最初さいしょの一歩いっぽが出でにくくなったり,歩幅ほはばが小ちいさくなったりすることがあります。
廊下ろうかの床ゆかに,歩幅ほはばに合あわせて目印めじるしをつけておくと,その目印めじるしを目安めやすにして,一歩いっぽずつ足あしを出だしやすくなります。
だから,選択肢せんたくし2が正解せいかいです。

ほかの選択肢せんたくしは,なぜ違ちがう?
1玄関げんかんの段差だんさには,スロープを設置せっちする。

玄関げんかんの段差だんさにスロープを設置せっちすると,なだらかな坂さかになりすぎて,歩あるくリズムがとりにくくなることがあります。
だから,最もっとも適切てきせつとは言いえません。

3リビングの床ゆかには,大おおきさの違ちがうカーペットを重かさねて敷しく。

大おおきさの違ちがうカーペットを重かさねて敷しくと,そこに段差だんさができて,つまずきやすくなります。
だから,違ちがいます。

4移動空間いどうくうかんが狭せまくなるように,家具かぐを配置はいちする。

移動いどうする空間くうかんが狭せまくなると,歩あるくときに物ものにぶつかったり,転ころんだりしやすくなります。
だから,違ちがいます。

5リビングは1階かい,浴室よくしつは2階かいにして,階段かいだんで行いき来きする。

リビングと浴室よくしつの間あいだを階段かいだんで行いき来きすると,転倒てんとうの危険きけんが高たかくなります。
だから,違ちがいます。

おぼえるポイント

■ パーキンソン病びょうには,代表的だいひょうてきな4つの症状しょうじょう(4大だい徴候ちょうこう)があります。

『震ふるえ』
じっとしているときに,手てや足あしが震ふるえることです。

『固縮こしゅく』
筋肉きんにくがこわばって,体からだが動うごかしにくくなることです。

『無動むどう』
動うごき出だすまでに時間じかんがかかったり,動うごきが少すくなくなったりすることです。

『姿勢反射障害しせいはんしゃしょうがい』
バランスをくずしたときに,体勢たいせいを立たて直なおしにくくなることです。

■ 床ゆかの目印めじるしや模様もようは,歩あるくリズムをつくる助たすけになります。
■ 段差だんさや重かさねたカーペットは,つまずきやすいので避さけます。
■ よく使つかう部屋へやは,できるだけ同おなじ階かいにまとめると安全あんぜんです。

※この記事は公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 社会福祉ふくし振興しんこう・試験しけんセンターが公開こうかいしている過去問かこもんをもとに作成さくせいしています。

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