第38回 問題1(Aパート 人間の尊厳と自立)
テーマは「社会福祉の理念を発展させた人物」です。福祉の歴史には、いろいろな考え方を作った人たちがいます。だれが、どんな考え方を作ったのか、一緒に整理してみましょう。
社会福祉の理念を発展させた人物に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1.バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)は,「ソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)」を提唱した。
2.ニィリエ(Nirje, B.)は,「ノーマライゼーション(normalization)の8つの原理」を提唱した。
3.ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)は,「エーデル改革」を提唱した。
4.リッチモンド(Richmond, M.)は,「ケースワークの7原則」を提唱した。
5.エリクソン(Erikson, E.)は,「自立生活運動の理念」を提唱した。
『理念』
物事の基本となる、考え方や目指す方向のことです。
『発展させる』
あるものを、もっと大きく、もっと良いものにしていくことです。
『人物』
ある特定の人のことです。
『記述』
文章で書かれている内容のことです。
『提唱する』
新しい考え方を、はじめて発表したり呼びかけたりすることです。
ニィリエ(Nirje, B.)は,「ノーマライゼーション(normalization)の8つの原理」を提唱した
この問題は、社会福祉の理念を発展させた、いろいろな人物とその考え方を、正しく組み合わせられるかを聞いています。
ニィリエは、「ノーマライゼーション」という考え方を、もっとわかりやすくするために、「8つの原理」というルールを作りました。人物と考え方の組み合わせが正しいので、選択肢2が適切です。
バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)は,「ソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)」を提唱した
バンク-ミケルセンは,「ノーマライゼーション」という考え方を最初に発表した人です。「ソーシャルロール・バロリゼーション」を提唱したのは,選択肢3のヴォルフェンスベルガーなので,人物と内容が合っていません。
ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)は,「エーデル改革」を提唱した
ヴォルフェンスベルガーが提唱したのは,「ソーシャルロール・バロリゼーション」です。「エーデル改革」ではないので,人物と内容が合っていません。
リッチモンド(Richmond, M.)は,「ケースワークの7原則」を提唱した
「ケースワークの7原則」を提唱したのは,バイステックという別の人です。リッチモンドとは異なる人物なので,適切ではありません。
エリクソン(Erikson, E.)は,「自立生活運動の理念」を提唱した
エリクソンは,人が年をとりながらどのように成長していくかを研究した人です。「自立生活運動の理念」とは関係がないので,適切ではありません。
■ 人物と提唱した内容をセットでおぼえましょう。
『ニィリエ』
ノーマライゼーションの8つの原理
『バンク-ミケルセン』
ノーマライゼーションという考え方を最初に発表した人
『ヴォルフェンスベルガー』
ソーシャルロール・バロリゼーション
『バイステック』
ケースワークの7原則
■ 似た名前の理論や人物を、あわてて混同しないように、一つずつ整理して覚えることが大切です。
※この記事は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公開している過去問をもとに作成しています。

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